シニア犬(高齢犬)になると、なかなか飲む込みが難くなり、喉を詰まらせてしまうことはありませんか?
そうなると消化器官の働きが低下し、内臓に負担をかけてしまいます。
特に、足腰が弱く、寝ていることが多い介護犬は、食事に人一倍気をつけたいところ。
そんな介護を必要とする高齢犬の食事の与え方についての6つのポイントをご紹介します。
◆食べる姿勢
介護を必要とする高齢犬は、他の犬に比べて、食べ物を飲み込む力が弱くなっています。だから、低い床にドッグフードを入れたお皿を置いて食べさせると、上手く飲み込めず、喉に詰まってしまう恐れがあります。
食べたものが胃にスムーズに送られるように、お皿を置く位置を高くしてあげましょう。ペットショップなら、お皿を高い位置に置ける『ワンテーブル』などが売っていますから、活用してみるといいですよ。
段ボールに穴を開け、台を作ってみるのもいいです。
お皿がお尻の位置ほどの高さが食べ易いですね。
◆固いドッグフードを柔らかく
介護を必要とする高齢犬は、飲み込む力も弱く、噛む力も弱いんです。
いつもの固いドッグフードは、ぬるま湯をかけて混ぜ合わせ、ふやかしてあげましょう。これで、消化も良くなります。
食いつきが悪い場合には、シニア用のレトルトフードや缶詰を少し混ぜてあげると、食いつきが良くなりますよ。
ドッグフードの中には、消化と吸収率をあげられるおかゆタイプが売っています。温めるだけのおかゆタイプですから、お皿に盛るだけで便利。
口の中に食べカスが残り難いから、虫歯や歯周病になり難いのも良いところ。
でも、食べ終えたら水を飲ませたり、ガーゼで歯を磨くなどのケアは大事ですね。
◆ドッグフードを食べないとき
おかゆタイプのドッグフードでもなかなか食べないという介護を必要とする高齢犬には、スープやお湯に溶かして食べさせるミルクなどを選んでみましょう。
ドットわんスープは、国産の牛骨までじっくり煮込んで作っていますから、栄養がたっぷり。犬の食欲もそそる香りと味に仕上げてありますので、食欲のない高齢犬にもピッタリ。
カルシウム不足が心配な高齢犬には、濃厚なヤギのミルクがお勧め。水かぬるま湯でサッと溶かすだけで美味しいミルクに早代わり。
なかなか水を飲めない子には、ハイドロチャージというハイボトニック飲料がお勧め。素早く水分を補給できますから、夏場の熱中症対策にもなります。
◆自分で噛むことが出来ない高齢犬の場合
自分で噛んだり、飲み込むこともままならい介護を必要とする高齢犬の場合には、シリンジポンプを使うといいでしょう。注射器のような形をしており、中に流動食や水を入れ、犬の口の中に入れます。
ゆっくりと押してあげれば、中からゆっくりフードが出てくる仕組みとなっています。
水や栄養ドリンクには、ユーティリティーシリンジがお勧め。先端が上に歪曲したデザインですから、液体を与えるのに便利です。
◆味を考える
いつまでも胃に残るような牛肉が原料のドッグフードよりも、さっぱりしたヘルシーな馬肉や鶏肉、白身魚、鹿肉などが原料となっているドッグフードを好む傾向の高齢犬が多いですね。
そんな色々なドッグフードをあげてみて、食べるものを選びましょう。
『シニア ドッグフード サンプル』で検索すれば、サンプル品を紹介するサイトがヒットしますよ。
◆流動食はどうやって作るか?
どうも、飲み込みが弱い介護が必要な高齢犬が新しいドッグフードを食べてくれないのであれば、今まで食べていたドライタイプのドッグフードにしてみましょう。
お皿に1回分のドッグフードを入れ、ぬるま湯を掛けてふやけるまで待ちます。それを人が使うミキサーでいいので、固形物が無くなるまで柔らかくします。それをシリンジに入れて食べさせるのです。
寝たきりの介護犬ならば、抱かかえて頭の位置を自分の胸の位置にまで高くします。高齢犬が食べ物を飲み込みやすくなり、喉に詰まり難くなります。
大型犬で抱かかえ難い場合には、クッションや座布団を犬の頭の下に置き、頭を高くしてあげてからゆっくり食べさせましょう。食べ難い場合には、水を飲ませましょう。
食べ終えたら、そのままの姿勢で20分から30分様子を見ることがポイント。流動食は、1日に2回から3回に分けて与えましょう。
◆まとめ
ちょっとした工夫とドッグフードの与え方により、介護を必要とする高齢犬も快適に食べれるようになるんです。
その犬に合う味のドッグフードを選んだり、姿勢も考えてみて。
高齢犬に負担がかからないように、原料も考えたいですね。